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■ 1,700万円を失いかけた男...

 もし、あなたが不動産を所有しており、他人に貸付を行なっている。
その貸付けしている不動産の賃料が滞納となり、入金されない場合、
受忍出来る範囲の金額は果たして、おいくら位だろうか?

 10万円、20万円? いやいや50万円位までかな...
100万円位までとなると、それは相当な器量人な方だと思う。

 先程まで私の目の前にいた男、と言っては失礼だが、今日の主人公となる
その地主さんは約17,000,000円相当の賃料未払いを受けていた。

上役に連れられて、初めて会ってみた。 

 聞けば、3物件の貸倉庫、工場が有り、賃借人は2社だ。
その内の1社に対し、比較的大きな貸工場を2棟貸付けている。
その未払い賃料だけで8カ月分、何と約12,000,000円相当もある。

 当社が関与していた取引はその内の1物件。 
結構以前からの契約で、当社での賃料管理は行なってはいなかった。
残りの2物件は他社の取り扱いであるが、総括的に対応する事になる。

 状況の確認のため、質問を始めてみて驚いた。
大家さん、地主さんと言うよりは、まるで篤実な仁者のような方だ。

 とても穏やかな口調で、丁寧に答えていただく。
その際、口元はかすかに微笑しているかのようにも見える。
しかも、滞納している相手方に対して愚痴や恨み節を一言も発しないのだ。

 この方は、相当な度量の御仁なのだ。 そう思わざるを得なかった。
このように、自らは決して事を構えようとはしない方が、
世の中にはいるものだ、そう思っていたところに.....突然。

 傍にいた奥様から目の醒めるような一言が、室内に飛んだ。
『この人は優しいから、相手に舐められているのですよ!』
いつの世も、男のこのような態度に奥方様は手厳しい...

       ...続く...

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